八王子市、新文化施設へのアクセス向上に向け車いす利用者と協議
八王子市は、来年10月に開園予定の新文化施設「桑都の社(そうとのもり)」へのアクセス向上を目指し、車いす利用者の代表らと意見交換会を実施した 。
9月2日に行われた初回の協議では、JR八王子駅南口から施設までの経路におけるバリアフリー化や公共サインの設置について、当事者からの意見が聴取された 。
この協議は、八王子市役所まちなみ景観課からの依頼で実現した 。同課からは水上課長と沼田主査が参加 。車いす利用者側からは、八障連代表の杉浦氏、ヒューマンケア協会の内山氏と三浦氏が出席した 。打ち合わせはヒューマンケア協会の事務所で行われた 。
市側は、八王子駅南口から「桑都の社」までの経路に急で長い坂道があり、改善が必要であると認識している 。しかし、来年に迫った開園時期やコストの制約も課題となっている 。
参加した車いす利用者3名は、それぞれの経験に基づき、移動の困難さや必要な配慮について意見を述べた 。さらに、車いす利用者に限らず、高齢者や子育て中の親子など、誰もが快適に移動できる環境整備の重要性を訴えた 。
当初の議題は「桑都の社」へのアクセス経路だったが、
協議の場では「三井アウトレットパーク南大沢」のリニューアル工事(南大沢駅前公共空間高質化工事、令和7年~令和9年)に関する意見も求められ、合わせて提言が行われた 。
今回の協議は、今後も継続される予定で、涼しい時期に現地を確認しながらの打ち合わせも提案された 。市と当事者双方は、少しでも利便性や快適性を向上させるため、協力して方策を探っていくことで一致した 。
なお、市は視覚障害者向けの意見聴取は既に終えている 。
