【事務局通信Vol.93 2024(令和6)年度予算について】

3月21日に八王子市障害者福祉課より2024年度予算について説明がありました。以下、その概要となります。

  • 今回の報酬改定により、給付費事業の予算は15億円増の184億円となった。
  • 失語症の方へのコミュニケーション事業を創設。コミュニケーション支援者の養成も含めて実施。
  • 児童発達支援センター機能強化を令和6年度に準備を行い、令和7年度には整備する。具体的には未就学児を対象に広げる。
  • 移動支援事業について、対象者を小学校入学時までに広げる。
  • 日中活動系運営安定化事業(家賃補助)については2023(令和5)年度と同様の制度となる。また運営が安定しない事業所については、経営コンサルタントの派遣など支援事業を新設した。
  • 重度障害者日中活動系サービス受入促進事業については、対象者を区分ではなく、医療スコアを導入して対象者が拡大するよう変更を予定している。単価は変更なく500円のままとなる。
  • タクシー・ガソリン券助成について、令和4年より利用者には周知してきたが、他の手当と同様に所得制限を設けて、所得3,604,000円(扶養0人の場合)以上の方は対象となるくなる。現在8,000人が対象となっているが、所得制限により400人(児童成人)が対象外となる。所得は世帯ではなく、個人だが、18歳以下は世帯主の所得に応じる。
     八障連からは、タクシー・ガソリン券について、必要な人に必要な支援が届くように、所得制限によって生活が困難になる方がでないよう注視して欲しいこと、特に透析など定期的な医療を利用されて命にも関わる方々については特にお願いしたいことを伝えました。また現在の対象者の中には利用をそれほどしていない方もいることが予想されるため、使用した分を対象にする形や事務の外部委託などで必要な人へサービスを届けることと、市の現場職員の負担軽減などの意見を伝えました。移動支援については対象が広がることは歓迎するところですが、単価が変わらないことは引き続きの課題となるかと思います。市の財政状況としては、少子高齢化の影響もあり今後の不安要素と感じていることもお話ありました。