八障連通信400号をアップします。

【三年にいちどの障害者の福祉計画策定部会報告 記:塚田】


今年度、全国の区市町村で、障害者基本法・総合支援法・児童福祉法に則り、3年に1度の障害者の福祉計画を策定しています。八王子市でも、八王子市障害者計画・第7期八王子市障害福祉計画・第3期障害児福祉計画を策定するための計画策定部会が設置され、約1年かけて計画を作成し、令和6年度より計画したことが実施されていきます。
策定部会は 11 回予定され、2023年11月の第8回まですでに実施され、通信発行時にはパブリック意見の公募時期も既に終え、ほぼ計画は固まっています。次期計画の概要は、市のホームページで詳細見ることができますが、主な内容は下記 6 点になります。
1基幹相談支援センターを設置し、地域生活への移行と相談体制を強化する。
2医療機関と連携した医療的ケア児等コーディネーターを配置し、地域における障害児の生活を支援する。
3地域の実情を踏まえた農福連携の実施を促進するとともに、農業以外の分野とも連携し、職域の拡大を働きかける。
4福祉の人材不足と定着を解消する。
5発達障害者(児)支援の体制づくりを構築
する。
6障害者施設整備方針を作成する。
1は新設されますが、それ以降はすでに配置されていたり、従前からの課題に焦点を当てていますが、施策化までは未知数となっています。
今回の策定部会を振り返ると、前半では八王子市は国の基準が緩和されたことにより6年間の計画を作成することを提案してきたので、いつもの3年間の計画作成と違い期間が短くなることについて、やや紛糾したりもしましたが、結果、3年で計画を見直すこととなりました。
計画期間が決まり、自立支援協議会でまとめた地域課題、各団体から提起された課題、計画に向けて事前に実施されたアンケート内容から現状の課題などが整理され、基本目標→三つの基本指針→五つの柱→各施策へと体系化さ
れました。
中身についても議論はしてきましたが、事前に資料も送られてくるものの取り扱う内容が多く、どうしても部会の中身は事務局からの概略説明の時間が多くなり、議論の時間が限られてしまいます。計画書案も初見では難しい内容なので、各委員からも分かり易さについて指摘もあり、表現の変更や概略版などもありますが、実際、部会で盛り込めることは少なく、必要な情報を得やすいまでには至っていません。その他には、今回新たに障害分野で立ち遅れている圏域化について、明文化できたので、今後取り組むスタート点には立てたかと思います。
計画で取り組めていない様々な課題、特に情報のわかりやすさや圏域化の推進、人手不足による支援力の低下については、八王子市の地域課題として、官民一体となって取り組む課題と考えていますので、引き続き八障連や自立支援協議会と連携し、進めさせていただければと考えています。

【「パラリンピックを目指して」2023 年活動の締めくくり
「第 2 日本パラパワーリフティング選手権大会」に参加して 田中 秩加香】

以前に一度、こちらの通信でお話しさせていただいています。肢体と視覚の重複で 6 月から八障連副代表を」仰せつかっております。田中秩加香と申します。

私は肢体不自由のパラリンピック書目になっている「パラパワーリフティング」を競技として活動しております。早いもので、競技を始めて 2 年目の 2023年があっという間に終わりになります。本年は、1 月前年度の「第 23 回全日本パラパワーリフティング国際招待選手権大会」初出場から始まり、80kg を上げ、自己ベスト記録更新。4 月には 2 度目の「第 6 回パラパワーリフティングチャレンジカップ京都」において 83kg をあげ、自己記録更新。8 月のドバイ世界選手権では全て失敗の失格でした。失格によりランキングを 1 つ落とし、10 月の中国でのアジアパラリンピックゲームスには出場が叶いませんでした。そして、12 月は、今年度、私にとって 2 回目の「第24 回全日本パラパワーリフティング選手権大会」が築地本願寺にて行われ、出場してき
ました。第 1 試技 87kg 成功、第 2 試技92kg 失敗、第 3 試技 92kg 成功、第 4 試技 95kg に成功し、優勝並びにベストリフターを受賞。自身としましては、試合ごとに立てる重量を納得いく試技で達成出来た事、自己記録更新出来、2 月のドバイワールドカップ出場が決まり、2023 年を終えられる事を
とても嬉しく思っております。パリパラリンピック出場権獲得までにはまだ道のりがありますが、出来る事をし、1 つ 1 つ確実にしていかれたらと思っております。
終わりに、本年も団体にご理解ご協力賜りました所属団体の皆様には、深くお礼申し上げます。ありがとうございました。良いお年をお迎えください!