事務局通信 Vol.89

2023年7月24日に障害者計画、障害福祉計画の学習会を開催しました。策定委員の方々からこれまでの計画の経過、現状の課題などお話をお聞きしました。また手話通訳2名の方に依頼し、zoomによる意見交換の場を設けました。
障害福祉計画は今回、7期の策定の取り組みとなります。『八王子市障害者計画」は八王子市の障害者施策の基本となるもので、「障害福祉計画」は、施策について具体的な目標値を定めたものです。』と八王子市のホームページには説明があります。
障害福祉計画は総合支援法に定めるサービスの数値目標となり、障害者計画はその他の法律も含めた計画となります。
これらの障害者関連の計画は八王子市は基本構想となる八王子未来デザイン2040を策定しており、その下位計画に位置付けられます。

計画の基本方針として「安心して暮らせるまちづくり」「ともに働き、学び、社会参加するために」「ともに支えあうために」の3つがありますが、今回は「地域づくり」というキーワードがプラスされているそうです。また障害者計画は今まで3年間で見直しを行い策定しておりましたが、今回は中期的な計画を策定したいという市の意向があり6年間の計画に変更されました。

これについては策定委員会で当事者委員等から社会情勢の変化が著しい中、6年間は長いのではと意見があったそうです。
地域課題は自立支援協議会や各団体などから出ている課題を計画の中に落とし込む形で検討していく予定だそうです。

また学習会では放課後デイの支援の質の問題、地域課題を自立支援協議会へつなげる仕組みの必要性、就労継続支援B型のニー
ズに対する在り方や整理、事業者数や立地の偏り、就労者のヘルパー利用、地域偏在の問題、障害者の家族への支援など話題となり意見交換しました。
国は成果目標について、
1.施設入所者の地域生活への意向
2.精神障害者にも対応した地域包括ケアシステムの構築
3.障害者の地域生活の支援
4.福祉施設から一般就労への移行等
5.障害児支援の提供体制の整備等
6.相談支援体制の充実強化等
7.障害福祉サービス等の質の向上を図るための取組に係る体制の構築

以上7点を挙げています。これらの項目も計画に反映されてくるのではと考えます。
学習会では医療的ケア児のことも話題となり、障害児については同じく見直しをしている第3期障害児福祉計画で策定委員会が行われているとのことです。

今回の策定委員会での次期計画案は本年12月に行われる市民パブリックコメントで意見を公募される予定ですが、その時期の意見を計画に反映するには時間的に難しく、現状行われている策定委員会へ意見を届ける必要があります。次回策定委員会は8月29日で第4章の見直しとなります。今後のスケジュールをご参考に、是非パブリックコメントを待たずにご意見を策定委員へ届けていただければと思います。ご意見については策定委員に直接届けていただければと思いますが、八障連事務局へいただいても策定委員へ届けます。特に新規の事業については計画に載っていないものは予算化されにくい現状があるようです。